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土方歳三 [関連書籍・映像メモ]

本日の歳三さま

土方歳三

土方歳三

  • 作者: 松永 義弘
  • 出版社/メーカー: 光風社出版
  • 発売日: 1989/04
  • メディア: 単行本

竹光さんに貸していただいた本です
ありがとうございます!

わぁ~いきなり読破!

一気読みしちゃっただけあって、面白かった!
喧嘩が好きな石田村の歳さん。特技は”夜這い”(笑)
色白で役者みたいな美男子だから、村の後家さんも大好物。
剣の腕を磨きながらも、28歳になっても未だ薬売りのフリーター生活…唯一認め敬う存在、勝太(近藤勇)は、一道場の主なのに。
ちょっと利発で顔がよいだけの「おれはこんなんじゃない」とか一昔前のJ-Popの歌詞にありがちな燻った毎日を送る普通の男だったのが、
「浪士組」の徴募をきっかけにメキメキと頭角を現し、京で鬼となり、仙台で母となり、函館では本来の土方歳三に還る…血が通った生き様を面白く読ませていただきました。
この本の土方さんは、敵・味方がハッキリしていて、味方には本当に優しく、情が深い。
でも敵対する相手にはバッサリと非情。山南さんや平助さんに関する表現が冷たすぎて愉快なほどでした。
例えば平助さんについて。『落胤だなとど自ら言うのが怪しい』
なんて意地悪な見方、かつ何て説得力があるんだろう…と感心しちゃった(笑)万事がそんな調子です。
でも近藤さんには、「近藤勇が終わるときは土方歳三もお終めぇだ」と泣きそうな声で言ったりします。
この本に出てくる近藤さんは雰囲気も華やかで、大将の器があるので側に居て安心できるんだろうな。愛嬌があって、実直で、楽天的。話をしているうちに好きになってしまうのが解ります。土方さんをイラッとさせてしまうぐらいお人好しすぎる部分もあるのですが、怒りながらもそこが惹かれる理由のひとつなんだろうな。本来、情が厚い人だもんね、土方さんは。
だからこそ、同じ志ある人と一緒にいると活躍できるようです。
それは、近藤さんだったり榎本さんだったり、圭介さんや、部下の島田さんや斎藤さんも…。
斎藤さんは、ちょっとだけしか出てこないんけど、印象的な存在でした。
土方さんが興味を持つんだもの。
登場も突然で、芹沢さんが集金にきたお梅さんを手篭めにしてしまい大騒ぎになったのを知らせに来たのが初。それまでは影が薄かったんでしょうね。
それからは気に入って連れ歩いたりして。描写は少ないが、確実な働きが土方さんの信頼を勝ち取っている斎藤さんでした。
斎藤さんて口数少なく地味だから忘れがちですが、実際は土方さんよりも10歳近く若くて、沖田さんよりも年下。謎が多くとも”若さ”がしっかり感じられるのもよかったな。
特に、別れのシーンが素晴らしかったです。
ネタバレ(いつものことですが、すでにしまくり)すると
意見の相違で袂を分つパターンなのです。それだと悲しいだけなことが多いのですが、ひと味違ったことにオドロキと感動がありました。
かたや”恩義ある会津様と心中”、もう一方は”最期まで幕府軍として戦う”と、筋の通し方がお互い違うので、今後の行動は別々に、ということになるのですが、最後に
斎藤さんは「土方先生はわれらを棄てられる」とこわばった横顔でつぶやくのです。
土方さんは「そういう、情に絡んだ言い方はするな」と言います。わざと冷たく。
一緒に戦いたいとか、気に入っている若い部下を手放したくないとか、心の底にある本音を押し隠しているのにポロリと見せてしまう斎藤さんの若さが眩しかった…。斎藤ファンでもあるので、ここはドキッとしました。ここのシーンの斎藤さんの横顔を想像するとボッとテンションあがります。素敵な一枚の絵だ…。
土方さんは、斎藤さんが如来堂で戦死したと島田さんに聞き、最後まで死んでしまったと思っていたようです。
結局、ここまでの人生よりもずっと長い時間をこの後で生きた斎藤さんの胸中が気になりますね。
あわわ、斎藤さんが出てくると、斎藤さんの話ばかりになってしまうな。自分に正直すぎる(笑)

蝦夷地での土方さんの戦いぶり、ラストシーンは涙なしでは読めません。
大河ドラマ好きな人も気に入るだろうな、この本。
描かれ方が似ている気がします。

あんまり気に入ったので、ユーズド購入をぽちっとしちゃいました(^^;
届くのが楽しみです♪

なんだか書き足りないですが(というか最後の方、斎藤の話ばっかりだよ!気さくな蝦夷地チームの面々のことも書きたかったのですが)今日はもう朝になりそうなので、このへんで一旦終わります。

竹光さん、ありがとうございました!


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土方歳三散華 [関連書籍・映像メモ]


土方歳三散華

新装刊として発行されているのを見つけたので、改めて購入しました。
まっさらな本です。

実は、ずいぶん前にアマゾンに出ていたユーズド商品を購入していました。
届いてびっくり。あまりにも状態が悪く、読みづらいのです。
紙が焼けまくって黄ばみが凄いの。文字の色って黒でしょ、それが紙の色に溶け込みそうなぐらい。
前の持ち主さん、いったいどんな保存の仕方をしてたんや…。
逆に興味ある…。
味わい深いその本は、今は本棚の飾りです(笑)

それにしても、久しぶりにタイトルにガッツリと「土方歳三」と入っている本を読みました。満足、満足。
300ページほどの薄い本で、池田屋の顛末から、五稜郭での最期までが描かれています。
今まで色んな土方さんを見てきたけれど、この本の土方さんは…好き。
うん。大好き(笑)
これから回りくどい言い方でアレコレ説明する予定ではありますが、結局はその一言に尽きるんです。

まず、この本は人物の『会話』が魅力的です。
主人公は土方さんですから、土方さんと誰かの会話になるわけです。
冒頭あたりのお相手は沖田さん。
人柄が可愛らしく、誰からも愛されるタイプです。
語尾に「ネ」とつけて喋ります。全体を通して軽口の表現としてよく出てきますが、沖田さんのセリフには「ネ」が付いている頻度が高い!
いつも笑顔の沖田さんとの掛け合いを追いかけるうちに、この本の土方さんの性格がだんだん解ってきます。沖田さんが頭が良い人だということも解ってくるし、ふたりを取り巻く周りの目線も徐々に見えてくるといったふうなので、とても気持ちのよい入り方ができます。
冒頭って大事ですよね。はじめの数ページを読んで「これは楽しませてくれそうだわ~」と嬉しくなって、ニヤニヤしながらページを捲りました。

この本の土方さんは、喧嘩が得意で血気盛んなタイプ。機転も利いて、本当にかっこいいです。
情にも厚い。京に来たのは「近藤さんの人柄が好きだから」ですもん。本人の前でも「どこまでもついていく」と宣言していました。
根の部分は、人とのつながりを大事にする温かいトシさんなのです。
割と多く書かれている永倉新八っつぁんみたいな感じの…一本気で照れ屋さんといった可愛い顔も見せてくれます。
これは好きにならずにいられないでしょー!

ところで、本によって取り上げられるエピソードは様々ですが、
この本のように薄いと、かなりはしょられてあるのもしょうがない。
油小路の件から、怪我の療養後に会津で戦線に復帰するまでが
何と3ページにも満たなかったりする。
辛い時期が殆ど飛ばされているわけです。
この土方ファンにとって最も気になる時代がスルー状態なのが、かえって面白いなぁ。前向きな土方さんなので、あまり深く考えないで過ごしてそうな感じもします。無駄が嫌いな性格みたいですし。
一心に信じるものに向かって駆けている印象があります。
会津藩士の柴司が自刀した明保亭の顛末を取り上げていて「武士道」につ
いて語り合っているシーンが、象徴的です。
筋が通った清廉な生き様を魅せてくれる土方さんでした。

ともかく、戦線復帰直前のシーンから、斎藤さんとの会話で始まります。
斎藤さんは気さくな態度です。土方さんとは信頼関係が非常に厚いからでしょう。よく仕事ができる斎藤さんは、大事な右腕ですね。
そうそう、右腕といえば、前半で出てきた山崎さんも。
土方さんの胸中を即座に理解できる頭の良い人で、土方さんは意見を求めたりして頼りにしていました。でも亡くなったことは一行ぐらいでサラッと済まされていたなぁ…。とっくに覚悟の上だからか。
斎藤さんが会津に残った理由がとても納得できました。
ネタばれすると…っていうか、さっきからバンバンしてるけど(笑)…斎藤さんは「土方さんといっしょに戦うために来たのだから自分も仙台へ行く」って言うのです。でも土方さんは「後世に新選組のことを語りづいでくれ。そうしなければ仲間の死がすべて無駄死になるから」と命令するのです。「嫌だ」っと訴えても通るはずもなく…がっくり肩を落とす斎藤さん。
とすると、史実でしばしば行方不明になったりしていたのは、土方さんの「生き残れ」という命令を全うしようとしてのことかな?
でも結局語らなかったのは『自分も一緒に戦いに行かせて欲しかった』という気持ちから?(既に想像の世界へと入ってます)

蝦夷地でも戦い抜いて、最期まで生き生きしていた土方さん。
京では『鬼』になる必要があったからやむを得ないが、それにしても人を殺しすぎたと反省し、仲間の死を無駄にしないようにと考える。
でも決して悲壮ではなくて、前向きに死に向かっていったんだなって思えた。
悩み苦しみ抜いているより、こっちの方が私は好きだな。
近藤さんに『待っていてくれよ』って心の中でつぶやきながら、戦い抜いた。向かうべき場所は決めていたから、一心に進んでいけたのかな。
「死」はカタチでしかないのでしょう。
死によって生きることもある。それが武士道なのか…。
「ラストサムライ」を今さらDVDで見た感想も混ざっているかも(笑)
なんてかっこいいんだ。
妬けるなぁ。いったい何に妬けているのかなぁ。
人生を全うした感が羨ましく眩しいのかもしれませんね。


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土方歳三 白の軌跡 [関連書籍・映像メモ]

土方歳三 白の軌跡

土方歳三 白の軌跡

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2004/09/24
  • メディア: DVD




「TUTAYA」ってすごいね!
本当にリクエストしたら、何でも入荷してくれるんだねー。

ずいぶん前にリクエストしておいたDVDですが、今日フラリと寄ったら置いてありました。

さっそく見ました。

このDVD、アニメのほかに特典が満載で、
資料館や史跡など、土方さんにゆかりの場所のロケ映像も入っているし、購入してもお得だったなぁ~と思いました。

小・中学生向けの学習アニメ的な雰囲気ではあるんですが、
土方さん、カッコよかったわ。
若々しくてキレイな顔立ちの土方さん。
和装も洋装も似合ってる。
声も深みがあるのに甘くてステキ。
ビジュアル的にも、予想以上に満足でした。
沖田さんも子供っぽくて可愛い。
土方さんの生涯をざっくりたどるので、本来なら時間が足りないはずなのに、なかなかよい感じ。
最初、蝦夷地へ渡る船上のシーンから始まり、過去を回想する構成なんですよね。
なによー、こんなのずるいわ、泣かされる!
宇都宮の戦いで逃げようとした兵士を斬り捨て「丁重に葬ってくれ」と涙ぐむ土方さん。
二股口の勝ち戦にも淡々としている土方さん。
市村鉄之助に優しく微笑む土方さん。
なんかもう、いちいち泣けるよ…。
学習アニメみたいな雰囲気なのにさ…。

新選組副長としての6年間。

本当は器用で柔軟性もあって才覚に溢れている人が
夢と野望に向かって信じた道を
最後まで突き進んだという実話。

不利なのが目に見えていても損をしても
敢えて要領よく立ち回ろうとしないで
決して後戻りもしないで
信念を貫く生き様を見せて散っていった。

改めて思いますね。
なんてドラマチックなんだろ。

そんな生き方、まねしようとしてもできないや。
決して手が届かない。
キラキラ輝く”憧れの星”です、土方さん。


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”城”が好き [関連書籍・映像メモ]


よみがえる日本の城 (27)

最近、”城好き”かもしれない。
城のプラモデルとか、組み立てたい(笑)

ビーズアクセサリーとかドールハウスとかを作るのが好きなので、べつに珍しいことでもないか…。
町屋のドールハウスなんかも作りたい…。でも肩凝りの治療中なのに、一番良くない作業だなぁこれ。しばらくはお預けだな。
筋肉を柔らかくする薬とストレスを無くす薬を飲みつつ、やっとこさの3連休を満喫している最中です♪
フツーにコスメ雑誌とか占い雑誌とかを物色しに本屋へ行ったのですが、ついついこの城下町の古地図満載のムック本を偶然目にしてしまって、むっちゃワクワク。
結局、コレと占い雑誌をテキトーに1冊だけ買って帰りましたが、今はあまり自分の中で占いブームではないらしく、もっぱらコチラを貪り読むことに…。

現在の主要都市のうち、七割近くが城下町から発展した町なんですね。
まぁそりゃぁ当然といえば当然なのですが、そんなん敢えて、今まであんまり考えたことも無かったので。
明治維新後、時を経ても変わらないのは地権だったから、都市の形成自体は、江戸時代の面影を残している…と聞いただけで、なんだかロマンを感じてしまう単純さ(笑)
かつて城の周りに、高級住宅街であった武家屋敷が立ち並び、町に入る街道は防衛のために曲がりくねっていて、その街道沿いに商店である町屋が並んでいた。
そして現在、明治維新で国有地として接収された土地には官公庁が建ち並び、街道沿いの町屋は子孫が継いで商店街として残っているケースが多い。
…というなんだか中学校くらいの教科書に載ってそうな基本的な話が多いんですが、初心者にとっては解りやすいのが何よりです。
城下町特有の道路の屈曲とか、堀の名残の石垣とか、各城下町の特徴を古地図と一緒に紹介してくれていて興味深い…。
何でもない道、なんでもない丘が特別なものに見えてくる。
今までそんなん敢えて考えたこともなかったものなぁ。とても損してたような気がする。
こんなワクワクして脳内タイムトリップしちゃえるのに。

「歴史の舞台の城下町」として、会津若松や水戸などを写真入りで紹介しているのですが、これを見て改めて『萩』へ行きたくなったなぁ…。萩は戦後の開発を逃れたため、今も江戸時代の侍屋敷の町並みが豊かに残る町なんですね。だから昔から、萩への旅行は人気なんですね。

あぁホントに。土方さんを好きになって、まだ1年にも満たない初心者の私ですが、
現代に近い時代の歴史に興味を持つようになって、いろいろと開眼させられることが多いです。
今まで考えもしなかった新しい着眼点でものを見られる楽しさを覚えたし。
流れていく時代の中に自分も居るんだな、なんて感じられるようになったし…どちらかというと、あまり『現実感』が無く生活しているタイプだったので、やっとこさ地に足が着いたような、そんな気分です。
ちょっと今は、「影響されやすい自分を鍛える期間」として、土方さんご本人や会津藩士の壮絶な生き様に迫るような活動は自主規制、気味。↑の本のような周辺事情への興味を満たしながら、外堀を埋めていきたいと思っています。
知識が増えたら精神的にも強くなれるかなー(^^;

==========★


週刊 「 司馬遼太郎 街道をゆく 」 42号 11/13号 熊野・古座街道 [雑誌]

最近、”街道も好き。
時間があったら、歩いて旅行してみたいな。

街道シリーズをいくつか購入したんですが、この本は地元ということもあり興味深く読みました。
でも「若衆組」って…。いまいちまだ理解できないので、ちょっと怖い印象。
ある年齢に達したら妻帯するまで組に属すらしいのですが、圧倒的な力をもっていたらしく、この組に目をつけられたらとんでもないことになったらしい。
まぁもうちょっと読み込んでみます。
やっぱりこっちは司馬遼太郎さんの「街道シリーズ」だから、同じビジュアルムック本でも少し内容が難しいですね。

=========★


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京街道 [関連書籍・映像メモ]

京街道

「東海道は五十七次だった!」とオビの煽り文句。
徳川家康の時代に、
滋賀の大津宿からそのまま京都三条へ入ると朝廷が近くなると嫌い、
大津からぐいっと曲がって、港として栄えた伏見宿経由で、淀宿、枚方宿、守口宿…そして
天下の台所・大坂へ向かう道程を整備したのが、『京街道』らしい。

最初に大坂・伏見に城を構えて陸路を開発したのは豊臣秀吉。
家康は、大阪城をはじめ、太閤・秀吉の城をぜんぶブッ潰して似たような城を一から新しく建てたんですね。
幕末ファンには常識だと思いますが、幕軍の入場を拒んで後進の薩摩軍(そのころはもう錦の御旗を掲げていたから新政府軍かな)に門を開いたあの淀城跡は、淀君が居た城跡じゃないんですよね。ややこしい。ぜんぶ取り壊して建て直したんです、徳川幕府が。
…ってどうもいやらし~く聞こえるナァ。これって太閤さん側から見た印象だよね。なんでこうもナチュラルに太閤さん側から見てるんだろう?
太閤さんは大阪生まれでもないのに、まるで”大阪のヒーロー”みたいな存在。
どうしてだろう?なんてあまり考えたことが無かったのです。

太閤さんは、生き様が伝説としての風格バツグン。あんなどでかい城を建てたのもすごい。めっちゃバイタリティ溢れてる。だからこそ人気があるんだとは思うけど…しかし、それさえも無意識下に植えつけられている常識、みたいな感じで、不思議。

どうやら明治政府がそういう風に誘導したんですね。
徳川幕府が潰した「豊国神社」…太閤さんを祀った大阪では有名な神社を再建したり。
徳川幕府の人気を落とす作戦なのか。そうなのか。
なるほどー。
そんなこと、今まで考えもしなかったなぁ。
その誘導された”常識”が今も息づいているのかもしれないな。
情報が氾濫している現代においても、新選組が一方的に悪者なイメージを持っている人が少なくないのと同じかも知れないですね。

…とか、歴史の深さと面白さを改めて考えるきっかけとなったこの本でした。
大阪古の商業の中心地にある高麗橋から京橋を通り、京街道へ。
ほとんど京阪電車の沿線をたどる街道なんですね。
京阪沿線に住んでいたことがあるので、懐かしい気分で読みました。
枚方・樟葉あたりには、資料館や幕末の雰囲気をうかがえる景観が残っているらしい。
ゆっくり歩いてみたいな。
この辺に幼いころからお住まいの方は、ジモティしか知らない歴史なんかを年長の方から教わっていたりするのかもしれないですね。


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会津での戦い [関連書籍・映像メモ]

おさらい編だけ記事を分けてみました。

===

ちょっとここで、戊辰戦争の会津での戦いについて、持っていった本を見ながら”おさらい”してみます。

===

新選組日誌 コンパクト版〈上〉

◆4月24日(新暦5月16日) 土方歳三、今市で土方勇太郎と面談。
宇都宮の城攻めで、逃げ出そうとする味方の兵士を斬ってしまった。不憫だ、墓を建ててくれ、と金子を託しつつ涙目で訴えたというエピソードがこの日。
新選組は、昼過ぎに出発し『会津西街道』を5日間かけて会津若松入り。
土方さんは、既に宇都宮の戦いで、どちらかの足の足指または足の甲に怪我を負っています。
島田さんに背負われて、会津入りしたという小説もありましたね。

◆4月25日(新暦5月17日) 近藤勇、板橋で処刑。
27日まで板橋に首が晒され。28日に京都へ送られ、新暦5月31日まで、京都三条河原で晒される。三条河原というのは、池田屋の目と鼻の先先なんですよね…。
この間、土方さんたちは、敗戦後、ひたすら会津への道程を歩いていたことになりますね。なんだか離れているとは思えないほど状況がリンクしているような…。

◆4月29日(新暦5月21日) 土方歳三、会津入り。七日町の清水屋旅館へ。
この日から数日のうちに、幕臣・望月光蔵が同宿にあり、面会するも土方さんに枕を投げつけたれた(と自分の日記に書いている)のですね。一緒に戦おうといわれたが自分は文官なので、と答えたら無礼な態度をとられたそうですが…。怪我で戦線を離脱したうえに、こんな日付の出来事では、苛立たしさを抑えきれずにイライラを爆発させても仕方がないですね…。
このあと、しばらく土方さんは公の記録から姿を消すため、たいていの小説では、怪我の湯治中ということにされています。時々、根回しのために水面下で走り回っていたという解釈の小説もありますが…。私は、湯治派ですね。

◆閏4月5日(5月26日) 山口次郎(斎藤一)を隊長とする新選組、白河へ出陣。
土方さんが湯治中、斎藤さんが新選組を指揮します。どうしてかな?会津藩士ではないにしても、会津から差し向けられた斎藤さんであることを、土方さんは知っていたのでは?なんて考えてしまいますよね。
また、福良で、白虎隊が馬上の土方歳三に遭遇したという言い伝えがあるが、おそらくここへ来るのは難しい。この本では「新選組の連絡員と遭遇した」のを、「代名詞というべき土方歳三にいつのまにか置き換えられたのでは?」と解釈しています。
※閏月…旧暦では、約3年に1度、1年13ヶ月の年があるんですね。

◆5月30日(7月19日) 沖田総司、江戸で病死。
近藤さんの首は京都で晒され、土方さんは足の怪我、沖田さんは亡くなった。同じ時期に、離れていても、辛さまでも分ち合っている3人ですね…。

◆6月15日(8月3日) 土方歳三、覚王院義観に面会。戦線を離脱して、初めて公の場に姿を現した記録。
覚王院義観は、後の奥羽越列藩同盟の盟主とされる輪王寺宮の執当。面会の内容は、盟主となるのを拒んでいた輪王寺宮の説得に当たった説もあるが、この本では足の傷が快方に向かって正座や歩行が可能になった土方さんが、江戸からの賓客に面会した程度では…と解釈しています。

◆7月1日(8月18日) この頃、土方歳三、戦線に復帰。

◆8月21日(10月6日) 母成峠の戦い、敗戦。
斎藤一は、新選組本体とはぐれ、逃走中の山道で二本松藩士と出会う。
大鳥圭介も山中へ逃げ込んで危機を回避。
この大混乱の中、土方歳三が援兵要請の手紙を会津藩家老宛に送っていることから、この本では、土方はまだ傷が完全に治っておらず、後方の陣営に居て戦況を見守っていたのでは、と解釈しています。

◆8月23日(10月8日) 塩川村へ転戦する新選組を大鳥圭介に託し、土方歳三、庄内へ向かう。
ここで、土方さんと斎藤さんの道は別れてしまいました。
斎藤さんは、最初は仙台へ行くつもりだったようですが、後に大鳥さんに「会津を見捨てるのは武士の道に反する」と言ったとか…。
斎藤一研究の先駆けである赤間倭子さんの小説が好きでした。癒されます。

新選組副長助勤 斎藤一

この本です。この本の土方さん、素朴な好青年である斎藤目線から見た姿が本当にかっこよくて、翻弄されまくりです。一緒に温泉に入った斎藤さんから見た色っぽい土方さんの描写もあって、ちょっとドキッ。オススメです。
この本での斎藤さんは、混乱のうちに会津へ取り残されたカタチになっているんですよね…。


◆8月27日(10月12日) 榎本武揚率いる旧幕府軍の開陽丸、仙台港へ入港。

◆9月3日(10月18日)頃 
土方歳三、仙台城での軍議に参加し、榎本武揚より総督就任の推薦を受ける。
奥羽越列藩同盟は、榎本の推薦により土方歳三を総督にしようとしていたが、土方が「生殺与奪の権利を総督の二字に御依頼とならば受けますが、其の辺は如何なものでありませうか」と発言。各藩賛成したなか、二本松藩士の安部井清介が「生殺与奪の権は藩主にあり」と反対したため、ご破算となった。
しかしこの安部井さん、土方さんの美貌を表現させたら一等賞ですよね。
ほんと、なんなんだ、君は!
後の史談会で、「榎本が推薦するので本人をその席へ呼んでみたところ、色は青いほう、漆のような髪を長ごう振り乱してある。ざっといえば一個の美男子と申すべき相貌に覚えました」という名言を残しています。
グッジョブ!(笑)

◆9月4日(10月19日) 斎藤一ら新選組が守備する如来堂が襲撃される。
この如来堂の戦いで会津・新選組壊滅規模の、当初13人の戦死者(総員の半数)が出たとされていたが、後に斎藤一を含め6人の生存が認められている。
よほどの大混乱だったのでしょうか…。

ざっと振り返ってみました。

この本、この調子で詳しく新選組の動きが掴めるのでオススメです。

===


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少女漫画ふたつ [関連書籍・映像メモ]

風光る (1)

風光る (1)

  • 作者: 渡辺 多恵子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: コミック

昨日、空き時間にネットカフェへ飛び込んで個室で寝てやろうと目論んでいたのに!
ドリンクを持って移動中、ふっと横を見たら偶然にも目に入ってきてしまい…とっさに掴んでいました。
駄目です。土方さんの魅力にはかないません。
休息よりも土方さん。

絵が可愛いすぎるなぁ…しかも架空隊士のヒロインって…とか思い、手を出し損ねていたのですが、読み始めると面白くて、止まりませんでした。3巻まで読みました。
丁寧な作風も好感度が高いし、登場人物全員が、ビジュアルだけじゃなくて性格もカワイ気がある。土方さんも良い感じ。信頼する近藤さんのために鬼副長に徹しているエピソードとか、ヒロインを通じているからいっそう共感できました。
何より沖田さんが良いですね。普段はおちゃらけているけど、いちばん冷静に場を読んでいる感じの人。かっこいいなぁ。土方さんのことさえも包容力を持って一歩さがって見ているような。ス・テ・キ!
続き、読みに行こう。

ひなたの狼 4 (4)

ひなたの狼 4 (4)

  • 作者: 斎藤 岬
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2006/03/24
  • メディア: コミック

忘れかけていた頃にやっと新刊が…ペースが遅いですね~。
私はこの歳さん、好きなんです。
線が細くて、ほんのり色気があって、まだまだ若さが溢れてて、今後の成長が気になる、興味をそそられる、そんな歳さんです。
君菊ちゃん、次の巻で出てくるのね~。あんまりラブラブだとヤキモチ妬いてしまいそう…。
これを読んだあと、ドラマ「クロサギ」を何となく見ていたら、山Pの今のビジュアルがひなたの歳さんに似てるなぁ…なんて思ってしまったわ…。

旅ゆけば猫―ニッポンの猫写真集

旅ゆけば猫―ニッポンの猫写真集

  • 作者: 岩合 光昭
  • 出版社/メーカー: 日本出版社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 大型本

岩盤浴サロンに置いてあった本。
和みました♪


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歳三の写真 [関連書籍・映像メモ]

歳三の写真

歳三の写真

  • 作者: 草森 紳一
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本

「どうしよう?」と迷いつづけていましたが、表紙の美しさに負けて購入しちゃいました(笑)
キレイな土方さんは大好きです…☆

それはともかく、タイトルが「歳三の写真」というだけあって舞台は蝦夷地。寒さの表現が生々しい…と思ったら、作者さん、北海道ご出身なんですね。
この土方さんはモノゴトの見方がえらく客観的でサバサバしている。榎本さんは子供っぽくて憎めないなんて笑い飛ばしちゃうし、近藤さんに先立たれて死に場所を探している、というのは単なる噂に過ぎないのさ、などと思っちゃう人なんだけど、それはちょっぴり自分に言い聞かせるようでもある。
悩み苦しまないのは、この本の土方さんの美学なのかな?と想像してみたり。どこか余裕のあるダンディな土方さんです。ちなみに榎本さんも大鳥さんも、この土方さんが苦手らしく、対面していても話を逸らしたりしながらそそくさと逃げてしまいます(笑)
物語の中心は、箱館で土方さんの写真を撮ったと言われている写真家・田本研造さんとの交流。しかし、こんなに当時の写真技術について詳しく書かれているとは思っていなかったなぁ。写真を実際に撮ってもらうまで…たぶん田本さんと心が通じ合って「撮られてもいい」って思うようになるまで…すいぶん時間がかかったけれど、撮ってもらった後は現像室にまで入り込んで興味津々に現像の様子を覗き込む土方さんでした。田本さんは緊張しまくり(笑)
写真技術だけではなく、双眼鏡や入れ札など、新しいものに敏感に反応する様子が色々と出てくる。今までに読んだ本とは違う雰囲気。なんだかね、もっと生きていれば面白いものがたくさん見られるのに勿体ないな…って思わされる感じでした。
周りの人たちが生き生きしていたなぁ。市村鉄之助くんは、身軽な動きをする。まるでジャニーズjr.の子が踊ってるみたいでした。松本良順先生は絡み酒で、土方さんに「写真をくれろ!」とか迫る。ヘボ句仲間の伊庭八郎さんとの会話も楽しい。なんせ、一緒に田本さんを訪ねるのですよ~。白銀の世界に立ち並ぶ美形ふたり連れ……美しすぎ!(笑)その後、田本さんを一人で訪ねた伊庭八郎さんは、片手で馬のたずなを器用に操ってものすごく早く駆け去っていったらしい。その姿があまりにも見事で、思わず見とれて姿が見えなくなるまで見送ってしまったと土方さんに訴える田本さん。「写真に残したかったですよ…今の技術じゃ無理ですがね」って漏らすほどに。

この本、この話のほかに、伊庭八郎さん、土方さんの書体に関する随想なんかも入っているのですが、どれも興味深く面白かったです。高台寺党だけまだ読んでいないので、また改めて…。
伊庭八郎さん、食道楽だったんですね。いいなぁ。食を愛する人は、人生を楽しめるステキな人だと思います♪
京都に居る頃は、名所観光をしまくりで風呂好き。単なる粋な美剣士と思わせる日記を残しているけれど、その実は「いつでも将軍のために死ぬ」という武士としての決意を表し、常に身を清めていたのではないかと考察されていました。日記で微塵も表さないところが老成した22歳だと、痛ましく感じると…。きっと著者さんが伊庭八郎さんを好きなせいでしょうね。読んでいるうちに魅力をどんどん刷り込まれて、ますます好きになっちゃいましたよ~。

…以上、電車の中だけでも結構、読めるもんですね(笑)

ふぅ。お風呂の電球が切れてしまい真っ暗ななかで入浴してきました。はじめはテンションが下がったものの、暗いなかでお湯に漬かっていると…なんだか非日常的で心地よいものですね。なかなか良いかも。入浴剤は必ず入れます。乳白色のやつ♪
それでは寝ます。寝れるかな。


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涙目で読んだ「榎本武揚」 [関連書籍・映像メモ]

榎本武揚

榎本武揚

  • 作者: 安部 公房
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 文庫

どんでん返しの展開に驚かされた。
何を読ませてくれるつもりなのか…?それが定まるまでの前半、カラクリ芝居を見せられているようで、興味が一瞬足りとも失われないまま。「榎本武揚」へ迫る本編へ入るまでの前置きが長いのですが、その前置きのせいで、気持ちがすっかり「榎本武揚」へ向かわされている仕組み。うまいですね…。
「榎本武揚」へ辿くまで時間がかかり、結局、最後まで迷いつづけていた気がする。
面白かった…面白かったんだけど、気がつけば、後半は涙目で読んでいました…。

主役は、新選組隊士。江戸からの脱走途中に加えてもらえたという新参の者。
この謙虚な彼が、土方さんを激しく崇拝していて常に憧れのまなざしで見ているので、どうにも感情移入がしやすくって(笑)
だから、彼にとって榎本さんも大鳥さんも解りやすく言えば「悪役」です。
榎本さんが選んだ道は、敢えて恭順よりも旧幕府派の執拗な面々を北へ率いていくこと。大鳥さんも同じく…。
そんな正体不明な曲者揃いの中にあっても、土方さんは毅然としていてカッコよかった。見た目は羽根を休めた鷹。主人公は、紹介されなくてもパッとひと目で「土方先生だと解りました」という存在感がある。この目線、いいぞ主人公!
榎本さんからは「暗殺の名人だから」という言葉が出てくる。もちろん本人に向かって言ったわけじゃありません。明治になって、榎本さんが書いた「部屋に入ってくると涼しい風が吹くような男だった」という意味の書を思い出した。ふたりの会話から、その土方さん像が鮮烈に浮かび上がるようだ。爽やか…というより…信じたものに対して徹底的に清廉な姿勢を貫く土方さんが眩しかったのかな…。緊張感があるから、土方さんが来ると部屋の体感温度が1~2℃下がったのかもね。
近藤さんの訃報は、五稜郭で知る。…?この本が発売された時代は会津のお墓は見つかっていなかったの…?(お墓が見つかったのは昭和30年代だとか。この本は?後で調べてみよう)それはともかく、衝撃でした。激寒のなかへ飛び出して雪が降り積もる地を両足で踏ん張って泣いている土方さん。こんな切羽詰った思いを抱いて蝦夷地へ来た人はどれくらい居たんだろう?
この土方さんは、流山で近藤さんと口論して意見をたがえて別れてきてしまったようでした。別れたとはいえ、本当は一緒に居たかったのでしょう。会津を目前に、永倉新八さんと再会するシーンもあったのですが、そこで「なぜご自分が近藤さんに見限られたのか考えてみるとよい」なんて言われてしまう。土方さんは言い返すことができない。このシーンがあったから、強い態度を保っている土方さんの心のうちが察せられて辛かった…。
後半は泣きながら読んではいたけど、土方さんは素敵だった。平隊士から見ると高嶺にある人だけど、榎本さん論議を交わし煙にまかれて毒気を抜かれ、疲れて座り込む横顔なんかを見せられると恐れ多くも声をかけたくなる。狸とわかっていても榎本さんを嫌いになれないと告白する姿に、「新選組副長」の肩書きに隠された『石田村のトシさん』本来の顔が垣間見れるようで可愛い。トシさんは、人が好きなのかな。この本の土方さんは、そこが魅力であり弱味なのかもしれない。
涙目で読んだ部分ですが、榎本さんと土方さんの会話に関してはなかなか楽しませてくれました。榎本さんは、冗談やいたずら好きで憎めない人柄。頭が良くて、会話で人の気持ちをコントロールできる術も持っていて、土方さんは知らぬ間に翻弄されている。大鳥さんも似たタイプで、愛嬌のある人。ふたりとも、人を和ませる空気を醸し出せる人。雰囲気に流される…ではなく、雰囲気を大事にする人でもあるんだな、そんな土方さんでした。
降伏後の牢獄での榎本・大鳥ご両人の関係もなかなか興味深いものでした。
当然ながら、土方さんは居ないけどね…。
最初の方で榎本さんは、土方さんのことを「星を眺めている犬のような男だった」と回顧している。なんだか微妙ではあるけど、ロマンチな表現だな…。この言葉を前提で読んだから、涙で霞んだページも心の底までは悲しくなれなかった。榎本さんだって自分の使命をまっとうしただけ。本音は謎のままだけど、対個人としては、土方さんのこと、嫌いじゃなかったのでは…と思えるから…。
…ていうか、そう思いたいだけなのかも(涙)
泣きすぎて目が腫れていることりでした。

これから月末に向けて忙しくなるので、また本があまり読めなくなりそうです…しょぼん。


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新選組宝典 [関連書籍・映像メモ]

写真集・新選組宝典

写真集・新選組宝典

  • 作者: 釣 洋一
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本

この本は一心寺に行った日、天王寺の喜久屋書店で入手しました。
本屋っていいよね!
棚の隅から隅まで舐めるように見て回るなんて、中学生の頃以来だわ…。面白そうなのがいっぱいあるから、読書ライフから遠ざかりぎみだった日々を思うと損してた気分になるよ。
最近はよく本を買ってるくせに何を今更?実は、ほとんどネット通販で購入しているんです。狙い済まして検索したり書評を見たりできるし、探しに出かける時間を読む時間に当てられるしね。
でも、たくさんの本に囲まれて、自分の目で選んで確かめて、っていう作業は楽しいものですね。つい、買いすぎちゃうんだけど…。

ところでこの本ですが、宝典でした。確かに。
モノクロ写真集なんですが、貴重なスクラップBOOKを見せて貰っているような感覚になれる本です。
古写真とか、昭和一桁代の史跡写真や新聞記事まで載っているのに惹かれて購入してしまいました。
「どっこい生きてた新選組」の見出しで、新選組最後の隊士・稗田利八さんのインタビュー記事も載ってました。「近藤先生は本当に気の毒な方でした。今の楽しみは先生のお墓参りです」というような内容。ほろり…。泣いていいですか…?
この本で見るまで、岡崎(愛知県)に、近藤さんの首塚があるなんて知りませんでした。土方さんの名前が刻まれた台石まで出てきたとか。その写真もありました。誰が作ったんでしょうね。不明のようです。本当に首が入っているのかどうかも不明。首…どこへいっちゃったのかな…。大河ドラマでは会津・天寧寺のお墓に入っている様子でしたね。土方さんの手で埋葬できたのなら良かったですね。大河ドラマは『新選組ファンならではの夢と希望』が反映されている部分が多くて、癒されますね…。
まぁ私は初心者なので知らないことがまだまだいっぱいあるのですが、この本は私にとって新発見が多かったです。この著者さんは、あとがきを見ると自分の生活を投げ打ってまで独自に新選組の足跡を追っかけてらっしゃったみたいですね。そうして隊士のお墓も多数発見されたようですし、後の時代に生まれた私は、こうして本を読むことで色々知れるのですから、本当に有難いですね。
これからも色々な謎が解ける貴重な史料や史跡が発見されることを楽しみに生きていきます♪

ただ、ぜいたくな希望かもしれないんですが…もうちょっと印刷をキレイにできなかったのかな~。
古い写真だけじゃなくて、新しいはずの写真でさえもつぶれちゃってるのが多いんです。レイアウトが見づらいのはこの際どうでもいいです。あと、せっかくつけてくれている写真の説明が、突然すぎて意味不明なことが時々ありますね。でもそれは却って、スクラップBOOK覗き見的なこの本の醍醐味かも(笑)

話変わりまして、本屋をうろついているのには理由もありまして…。探しているんですよ。
何かというと”大鳥圭介さん”関係の本です。
アマゾンで検索しても、あんまりヒットしない…。
だいたい、本のタイトルに主役の名前が入っているとは限らないしね…。

▼これが一番面白そうなんだけど、売り切れだし!(涙)

大鳥圭介―土方歳三との出会と別れ

大鳥圭介―土方歳三との出会と別れ

  • 作者: 古賀 志郎
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 1993/05
  • メディア: 単行本

▼これは確かによくわかりそうだけど、あまりにもお高いです!!無理っっ!

大鳥圭介伝―伝記・大鳥圭介

大鳥圭介伝―伝記・大鳥圭介

  • 作者: 山崎 有信
  • 出版社/メーカー: 大空社
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本

▼これは、明治時代の話が幅を占めてそうです。他のもそうなのかな?

われ徒死せず―明治を生きた大鳥圭介

われ徒死せず―明治を生きた大鳥圭介

  • 作者: 福本 龍
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

▼やっぱりご本人の著作を読むべきですか?

南柯紀行・北国戦争概略衝鉾隊之記

南柯紀行・北国戦争概略衝鉾隊之記

  • 作者: 大鳥 圭介, 今井 信郎
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本

実は、人となりをよく知らなくて苦手でさえあった大鳥さん。
土方さんと仲悪かったのかな?って印象があるし…。
だけど、最後を一緒に戦った大鳥さんも知らないことには、ほんとに土方さんへは辿り着けないような気がして、私には難しいけど最終目標かなぁ・・・とか思っていたので、名前を大鳥さんにちなんで「ことり」にしたのでした。本名が鳥付きなせいもあり、私は小物な鳥ということで。
でも早くも近頃、がぜん興味がわいてきました!せっかく大阪に住んでいるので大鳥さんが学んだ「適塾」の見学にも行こうかなぁという気にもなりました。その前に少し本を読んでおきたいなぁと思って…。
今日もなんばの「ジュンク堂」に行きましたが、収穫なし。

代わりに…といっちゃあ何ですが、こんなの買っちゃいました(笑)

なにわ大阪 今と昔―絵解き案内

なにわ大阪 今と昔―絵解き案内

  • 作者: 宗政 五十緒, 西野 由紀
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

面白いですよコレ!
適塾のこともチラっと載ってます。
新選組…については、「万福寺」のところにちらっと「大阪屯所。与力内山彦次郎の暗殺などの事件や騒動も起こす」と説明文、ずいぶんきっぱり言い切っているなぁ…


面白いといえば…

こんなに面白い江戸の旅―東海道五十三次ガイドブック

こんなに面白い江戸の旅―東海道五十三次ガイドブック

  • 作者: 菅井 靖雄
  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 単行本

これ、去年の暮れに買ったんですが、ここに載せるの忘れてた!
東海道五十三次を旅しているような気分になれるガイドブックです。
53の宿の特徴とか逸話なんかを紹介してくれていて、楽しい本です。
中仙道バージョンもあればいいのになぁ。


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