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幕末入門 [関連書籍・映像メモ]

幕末入門 (中公文庫 な 46-6) 

 

 

 

最近、電車での移動中にはコレを読んでいます。

京都チャンネルの新選組スペシャル等でおなじみの中村彰彦先生による幕末解説本。

冒頭にも、京都チャンネルの番組で話したような幕末全般にわたる解説を本でも読めるように、ということで発行されたと紹介されていました。

会津、新選組、長州、薩摩、土佐などの章に分かれていて、幕末での立場にたどり着く要因となる藩の起源から分かり易く紹介してくれています。

とても得るものが大きいです。

今までバラバラに読んできたので、大まかにしか理解していなかった部分が多かったことに改めて気づかされます。こうして1冊にまとまっていると、おさらいしつつ今更な疑問が解決できて、すっと身体に入ってくる感じです。

文庫本にしてはお高めですが、買ってよかったです。

 

しかも、冒頭の会津の章から既に涙してしまったり…。

小説ではなく、まさか「解説本」で泣かされるとは予想していませんでした。

松平容保公の晩年のお話。

孝明天皇の信頼厚かった容保公。孝明天皇は毒殺された説もありますが、その崩御とともに一番の忠臣であったはずの容保公が逆賊という立場に追いやられ謹慎。

その晩年、病に侵され弱っているとき、孝明天皇のお后から見舞いの品(当時は珍しかった牛乳)が届き、ありがたさに咽び泣きながら拝飲した、というくだりで…。

泣きました。新幹線こだまの中で。

あぁ、ほんと、亡くなる前に”理解者の存在”を”実感”できて、よかったですね…。

人生いろいろあるけれど、まっすぐに精一杯生きていたら、誰かが必ず見ていてくれるんですね。

 そして、おかれている立場に惑わされず本質を見極められる人にもなりたい、と思いました。

うわ、なんか夏休みの読書感想文みたいで照れる…(^^;

でも泣かされたのはホントだから…。

 

新選組の章では、幕末全般を見渡す解説書だけあって、俯瞰な見方。少し距離を置いた書き方が「新撰組関連文書」ばっかり読み漁っている私には新しく面白く読めました。

今は薩摩のところを読んでいます。

なかなか面白いので、近いうちに読み終わってしまうであろうことが残念です。


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